みかんブローチができるまで — 一粒ずつの手仕事

みかんブローチ 質感のアップ

ひとつの作品が生まれるまでには、いくつもの小さな工程があります。人気の「みかんブローチ」を例に、アトリエの手仕事をのぞいてみてください。

はじまりはデッサンです。輪切りにしたみかんのみずみずしさを、どうすればビーズで表せるか。色鉛筆で下絵を重ね、房のかたちや果肉の透け感を確かめていきます。

次にビーズ選び。果肉には光を透かすオレンジのガラスビーズ、房を分ける白い筋には艶をおさえた乳白色を。同じオレンジでも、少しずつ色みの違うビーズを並べて、いちばん「みかんらしい」一粒を探します。

そして刺繍。フェルトの土台に、ビーズを一粒ずつ縫いとめていきます。光を受ける角度を何度も確かめながら、指先だけで果肉のふくらみを作っていく、いちばん時間のかかる工程です。

最後に仕立て。裏面をフェイクレザーで整え、ブローチピンを付けて完成です。ひと針ずつの手仕事なので、同じものは二つとありません。今この一点との出会いを、どうぞ楽しんでいただけたら嬉しいです。